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『オペラの怪人』が初めて映画化されたのは、1925年。怪優ロン・チェイニーが初代ファントムを演じた。その後映画はもちろん、舞台化、TVドラマ化され、いつまでも色褪せずにコンスタントに発表された『オペラの怪人』。
MONSTER−LEGEND.COMでは、歴代のファントム役俳優をご紹介します!

『オペラの怪人』(1924)
アメリカ/ユニバーサル・ピクチャーズ
監督:ルパート・ジュリアン 出演:ロン・チェイニー/メアリー・フィルビン/ノーマン・ケリー
パリのオペラ座のの地下に潜む仮面の怪人エリック・クローダンは、ファントム(幽霊)として劇場関係者に恐れられていた。
彼は美貌の歌姫に横恋慕して誘拐し、歌唱力の特訓をして自分だけのために歌わせようとする。
ガストン・ルルーの原作を最初に映画化したこの作品で、仮面で隠していた怪人の素顔が初めて晒されるショッキングな場面は
“UNMASKED SCENE”と呼ばれ話題になった。
また、この作品のために作られたオペラ座の巨大セットは、そのまま残され、後5作品の撮影に使用された。


初代ファントム ロン・チェイニー
1883年4月1日、米コロラド州生まれのロン・チェイニーは、“千の顔を持つ男”と呼ばれた怪奇映画の伝説的人物。両親が聾唖者だったことから身振り手振りで会話を交わしていたため、パントマイムが得意になり、兄が経営する劇場で幼い頃から舞台に立つようになる。
1913年にLAへ渡り、エキストラとして活躍。そこで出会ったトッド・ブラニング監督との交友から性格俳優としての道を歩み出す。本格デビューは1917年の『モルガンの娘』。以降、「オペラの怪人」をはじめ、多数の作品で怪物役に扮して大活躍。息子のロン・チェイニー・Jrも父の後を継ぐ様に性格俳優として名を馳せた。

『オペラの怪人』(1943)
アメリカ/ユニバーサル・ピクチャーズ
監督:アーサー・ルービン 出演:クロード・レインズ/スザンナ・フォスター/ネルソン・エディ
ガストン・ルルーの「オペラの怪人」を原作にしてはいるが、この作品の中心は、オペラ歌手アナトールと警部のラウル。二人とクリスティーヌの恋模様の中で、
肝心の怪人ファントムはバイオリン奏者のエリックとして登場。指が動かなくなり、オペラ座を辞めたエリックは、ある事件から顔に傷をおい、オペラ座の地下にたどり着く。そこで歌のレッスン代を援助していたクリスティーヌに出会い、彼女をプリマドンナにしようと策略を企てるが・・・。
この作品では、当時一世を風靡していた、ネルソン・エディがアナトール役で出演しており、怪人にあまり注目が集まらなかったのが残念なところだが、アカデミー賞撮影賞と室内装置賞を受賞した。


2代目ファントム クロード・レインズ
1889年、英ロンドン生まれ。幼少の頃より、ロンドンの舞台で活躍し、1914年にアメリカへ渡る。第一次大戦で片目の視力をほぼ失い、そして1920年代半ばから、ニューヨーク・シアターギルドで舞台に立ち始める。背が低く、格別ハンサムとは言えない顔立ちだが、カリスマ性のあるステージパフォーマンスで、特に美しい声が注目を集めた。
『透明人間』で透明人間を演じ、フランケンシュタインやドラキュラと並ぶ人気モンスターとして定着させることに成功。この作品で透明人間を演じたレインズは、全編包帯姿で、素顔は一瞬しか登場しなかった。

『オペラの怪人』(1962年)
イギリス/ハマーフィルム
監督:テレンス・フィッシャー 出演:ハーバート・ロム/へザー・シアーズ
イギリスのハマー・プロダクションが製作した『オペラの怪人』に登場するファントムは、数ある『オペラ座の怪人』の中でも最も良い人間として描かれている。
復讐心をひた隠し、オペラ座の地下に隠れ住んでいる。この作品の特徴は、暴力的なシーンが少なく、キャラクターに重きを置いて、心理的に描いているところだろう。

3代目ファントム ハーバート・ロム
1917年、チェコ共和国プラハ生まれ。時に脇役、時に主役を演じてきたロムは、1930年代にキャリアをスタート。40年代には2つの作品でナポレオンを演じた。1955年にはアレック・ギネスとピーター・セラーズと『レディー・キラーズ』で共演。1962年のハマー・プロダクション制作『オペラの怪人』でファントムを演じ、モンスター俳優の仲間入り。その後もピーター・セラーズ主演の大ヒット作『ピンク・パンサー』シリーズでチャールズ・ドレイファス役を演じた。

『ファントム・オブ・パラダイス』(1974年)
アメリカ/FOX
監督:ブライアン・デ・パルマ 出演:ポール・ウィリアムズ/ウィリアム・フィンレイ/ジェシカ・ハーパー
『オペラの怪人』をブライアン・デ・パルマ監督がロック・ミュージカルとして仕上げた傑作。この作品でのファントムはとても気が優しい天才作曲家ウィンスロー。
自分の曲をスワンに盗作された上に冤罪を被せられてしまう。復讐のため刑務所からの脱走中、レコードのプレス工場にある機械で顔を半分押しつぶされ、仮面で顔を隠すことになってしまった。そして、スワンの夢の音楽宮殿、パラダイス劇場に住み着くようになった。
スワンを演じた、ポール・ウィリアムスが劇中で使用された全ての曲を手掛け、見事アカデミー賞作曲賞にノミネートを果たし、話題をさらった。


4代目ファントム ウィリアム・フィンレイ
サラ・ローレンス大在学中の同級生がブライアン・デ・パルマ監督。
大学卒業後も本作品をはじめ、デ・パルマ監督作品に多数出演した。

『オペラ座の怪人』(1989年)
アメリカ/21st Century Film Corporation
監督:ドワイト・H・リトル 出演:ロバート・イングランド/ジル・シュエレン/アレックス・ハイド=ホワイト
「エルム街の悪夢」の“フレディ”ことロバート・イングランドがファントム役を演じる本作品。時代は現代なので、とてもポップ。そしてファントムは愛するクリスティーヌをプリマドンナにするため、邪魔者をバタバタと殺してしまう、残酷な怪人。アクションシーンも軽快で、美術や音楽も凝っていて、重厚な『オペラ座の怪人』というより、『エルム街の悪夢』の趣が強い。
5代目ファントム ロバート・イングランド
1949年米カリフォルニア生まれのロバート・イングランド。UCLAに学び、その後舞台俳優として活躍。ボラ・ラフェルソン監督の「ステイ・ハングリー」(76)で性格俳優として注目を浴びる。その後、1984年に人の夢に巣食う殺人鬼フレディを演じた『エルム街の悪夢』が大ヒットを記録。フレディはホラー映画を代表するキャラクターとなった。その後も『エルム街』シリーズをはじめ、多くのホラー作品に出演している。昨年、フレディと『13日の金曜日』シリーズに登場するジェイソンの闘い描いた話題作『フレディ VS ジェイソン』にも出演。

『オペラ座の怪人』
アメリカ/ワーナー・ブラザーズ
監督:ジョエル・シューマカー
音楽:アンドリュー・ロイド・ウェバー
出演:ジェラード・バトラー/エミー・ロッサム/パトリック・ウィルソン
6代目ファントム ジェラルド・バトラー
1969年、スコットランド・グラスゴー生まれ。幼い頃から演技に興味を持っていた彼は、12歳の時に「オリバー」で舞台デビューを果たす。
舞台「トレインスポッティング」では、エージェントも持たないままオーディションに臨み、主役レントン役を射止める。その後、アカデミー賞ノミネート作『Queen Victoria 至上の恋』(97)で映画デビュー。『ドラキュリア』(00)で演じた現代的なドラキュラが、ジョエル・シュマッカー監督の目にとまり、ファントム役に抜擢。
『オペラ座の怪人』では、これまでの数々の舞台で培った演技力と抜群の歌唱センスで、観る者の共感を呼ばすにはいられない魅惑的なファントム像を創りあげている。

【『オペラ座の怪人』公式サイト】
http://www.opera-movie.jp/



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