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ヘドロ・アルモドヴァルとの“戦慄コラボ”『デビルズ・バックボーン』。ギレルモ・デル・トロ自身が「最も愛着ある映画」と語る『デビルズ・バックボーン』は、ペドロ・アルモドヴァルが創立した《エル・デセオ・S.A.》の製作による2001年の作品だ。「登場人物が体験する恐怖、そのひとつひとつを生身で体験した覚えがある。戦争を背景に、子どもと亡霊について描くことは、恐怖そのものを描くこと」と監督自身が語っているように、シンプルな舞台設定の中に、幾重にも重なるテーマを盛り込んだ意欲的な作品である。
内戦下のスペイン、荒涼たる大地にある孤児院にひとりの少年がやってくる。12歳のカルロスは、不気味な大人たちに迎えられる。幼児を漬けたラム酒を飲む老教師カザレス、義足の女院長カルメン、気性の激しい管理人ハチントたちだ。12番のベッドを与えられたカルロスには、早速ガキ大将ハイメからの嫌がらせが待っていた。だが、夜ごと彼に迫りくるものは、それだけではなかった・・・。

カルロスに与えられた12番のベッドには秘密が隠されていた。「サンティのベッド」と少年たちに囁かれたそれは、かつて孤児院にいた少年の寝床だった。夜になると、カルロスの耳には謎の声が、そして幻影が浮かび上がることになる・・・。
自ら脚本を書いた『デビルズ・バックボーン』で、デル・トロが挑んだのは二重構造による「恐怖の本質」を描くことだ。ホラー映画の舞台にはそぐわない砂漠の中の孤児院とその内側に広がる暗く澱んだ闇の世界。登場する人物たちに込められた表の顔と裏の素顔。降り注ぐ陽光と迫り来る戦渦による恐怖。全てが二重のコントラストの中に描き出され、見事なまでに「恐怖の本質」が浮かび上がってくる。デル・トロは極めてオーソドックスでシンプルなストーリーラインの中に、「戦争という名の亡霊」を描き出すことに成功している。アルモドヴァル、アメナバール、イニャリトゥ、キュアロン、そしてデル・トロ。今、世界を席巻するラテン映画の寵児ギレルモ・デル・トロの手腕が冴え渡る『デビルズ・バックボーン』をお観逃しなく。
『デビルズ・バックボーン』は現在池袋シネマサンシャイン、新宿ピカデリー4で絶賛上映中!

『デビルズ・バックボーン』 US公式サイト
『デビルズ・バックボーン』日本公式サイト




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