www.monsterlegend.com
MONSTERLEGEND.COM


MAIN

Extra News

Monster's Room

NEWS

NEWS

HISTORY

GOODS

PRESENT

LINK
  Extra News




日常化する狂気。9.11を思い出すまでもなく、日々社会は深刻な危機的状況を呈している。多発する犯罪と低年齢化、ボーダレスに繰り広げられる社会的な混沌の前に、我々は目を覆い続けるしかないのか??
『GHOST IN THE SHELL/甲殻機動隊』から9年、全世界が注目する押井守の最新作『イノセンス』の日本公開が間近に迫ってきた。そんな中、スピルバーグ率いるドリームワークスが、『イノセンス』の世界配給を決定!全米で2004年秋の公開が決定し、押井守監督が緊急会見を行った。


●『イノセンス』、その“間口の広さ”
いつもの通りの作品作りだったという気持ちと、いつもより“間口が広い”作品を作りたかったという気持ちが入り交じっています。今までは「戦争」「テクノロジー」など、その時代の焦点
になっている部分を作ってきたが、今回は人間が人間である限り、どの国でもどの時代でも問われる包括的な問題、避けて通ることができないことをテーマにして、“間口を広く”したんです。
いつもは尖がったものを作ろうとしてきたけれど。今回は、自分自身のかなり切迫した状況というか、人間がこれから生きるのはどういう意味なのだろうか、ということをテーマにしました。

●『イノセンス』、その“切迫した状況”
今生きている人にとって切迫した問題とは一つしかない。それは「からだ」だと思う。病気とか生物という意味ではなくて。
人間は「からだ」を持っているのだろうか?人間は「からだ」と自分が別になっていると考えているのではないか?という切迫した意識があったんです。
犬や猫、鳥などはそんなこと一生死ぬ瞬間まで考えない、「からだ」と自分が一緒だから。でも人間は「からだ」と自分が別になっているのではと考えたんです。今生きている人間で、誰が自分の「からだ」を持っていると言えるのだろうか、と。自分のオリジナルだということ、オリジナルとしての自分を、いつの間にか失くしていたのではないか?
だから、人はある部分を共有したい、ある部分を犬とかに預けたい、ということ。それは年齢などに関係なく、実は「からだ」を既に失くしているのではないかという問いかけが『イノセン
ス』の出発点です。

●『イノセンス』、その“からだ”の先に見えるもの?
人間は人の形をしたものが必要で、それは人形であったり、犬、車とか、理想的な自分のもう一つの「からだ」を欲しいと思っている。理想的なもう一つの「自分のからだ」を必要としているのではないかと。
力の象徴としての車とか。私の場合は戦車が欲しかったりするのだけれど、それを更に広げて考えると、人間は自分の外側、「からだ」を作り続けてきた歴史の中で生きてきたのではないか。
人形の魂が人間に乗り移ったり、人間の魂が人形になったりという話は今まであったけれど、それは人間の思い上がりだと思う。人間は、どこまで人形だろうか?人間はどこまでロボットに近いか、と考えた方が、わかりやすいのではないか、と考えたんです。本作で言いたかったこと、それは人間はどこまで人間なんだろうかということです。
結論は、人形の「からだ」が自分の「からだ」だとすれば、それを受け入れる時期が来ていると思う。それを認めてもいいのではないか。認めた上で、それから先に人間本来の在り方が見えてくるような気がする。そのことを伝えるために、サイボーグとかロボットとかネットワークとかが必要だったんです。

●『イノセンス』、それは『攻殻機動隊2』ではない!
前の作品とは違うところから考えているので、『攻殻機動隊2』ではなく『イノセンス』になりました。人間とテクノロジーとの関りというところでは、もう収まりがつかない、人間とはテクノロジーそのものなんだ、僕らはみんな人形だと考えてみると、現在の人間の在り方が見えてくる。
難しい話になるけど、難しいのは自分の「からだ」のことだから自分で言うのが難しいのであって、だからこそ物語とか映画が必要であると理解しています。



『イノセンス』の中にはゴーレムが登場する。それは、人が生み出したモンスターであり、サイバーワールドを紐解く重要な鍵を暗示している。フランケンシュタインが生み出した怪物たちをも連想させる。
『イノセンス』には、最も人間に近く、同時に怪物と化した存在が数多く登場する。タイトルが希求する「これからの人間の在り方」は、時代を映し出す合わせ鏡となってスクリーンに映し出される。
押井守の描く2036年の日本、希薄になった魂を抱えた彼らの姿とその世界を、心を解き放ち直感的に感じよう。考える時間は、その後にたっぷりと用意されることになるのだから。
■『イノセンス』公式サイト(http://www.innocence-movie.jp/)



(C)2003 MONSTER LEGEND